山口正栄記念奨学財団 平成28年度交流会
台風一過の平成28年8月31日、毎年恒例の交流会が札幌パークホテルにて開催されました。
今年も昨年と同様スピーチ発表とグループワーク、夜にはゲストをお迎えしての講話が行われました。
スピーチコンテストに先んじて、財団OB櫻井さんと田中さんからウエルカムトークとスピーチをいただきました。
今年もくじにて順番を決定
今年のテーマは「5年後の自分はどうなっているか。どうなっていたいか。そのために今何をしているか?どんな計画をもっているか?」 持ち時間は、昨年より30秒少ない90秒。奨学生とOB・OGで採点しますが、昨年は内容関係なく時間きっかりの人ばかりが高評価を受けるという事態が発生したため、今年は時間に関してはOB・OGのみが採点
スピーチが終わったところで、集合写真を撮り、昼食です
お食事のテーブルは、こちらもくじ引きで決めたグループワークのチーム別に。
昼食後、交流会第2部のグループプロジェクトへ
テーマは「事業資金20億円でおもしろい事業を立ち上げろ」
この事業資金20億円には、採点される先生方がそれぞれ持っていると仮定する1億円の資金も含まれます。
そして採点は、それぞれの先生がどのグループにいくら投資するかという仕組みで行われ、最も資金を集めたグループが優勝です。
約2時間という短い準備時間の中で、皆さん必死にアイデアを出し合っていました
ポスターを作り、いよいよ先生方の前でプレゼンです。
プレゼン後は、グループごとに先生方からの質疑応答の時間です。
あちらこちらで厳しいコメントが飛び交います。
その後、企業様からご講話をいただきました。
石田崇様
川島昭彦様
松浦賢一様
本日最後の講話は、サイジニア株式会社代表取締役CEOの吉井伸一郎様
大学時代の話から、准教授、サイジニア立ち上げの話まで、皆さん釘付けになって聴いていました。「落下しながら飛行機を組み立て生き延びる」
すべての講演が終わり、祝宴の時間がやってまいりました。
谷津秀久専務理事の乾杯のご発声で祝宴の始まりです。
山口正栄先生の1年D組の教え子であります松本篤二理事に、山口正栄先生との思い出を語っていただきました。時間の関係でお話は半分ほどしか拝聴できませんでしたが、修了式で残り後半を話されるということで、奨学生一同修了式が待ち遠しい限りです。
食事後はスピーチコンテストとグループプロジェクトの表彰です。
スピーチコンテストで受賞されたのはこちらの皆様です。
最優秀賞/平井翔太さん(写真中央)
優秀賞/大関敦さん(写真右)・佐藤孝大さん(写真左)
グループプロジェクト優秀賞は、約8億円を集めたグループ?の皆様
スピーチコンテスト最優秀賞、グループプロジェクト優秀賞の2冠を獲得された平井さんから喜びの声が届いております。
この度はスピーチコンテスト最優秀賞・グループ賞ともに受賞することができ、とてもうれしく、光栄に思います。賞金はその日の2次会代となりましたが、奨学生の皆さんと過ごせた有意義な時間は、お金よりも貴重な、何よりの賞金だと思っています。
正直、スピーチでもグループワークでも「トイレ」や「便」について話していた私が、両方受賞できた理由は全く想像がつきませんが(やはり人間、こういった類の話は何歳になっても盛り上がるのでしょうか…)、少なくとも自分は楽しんでいました。どんな些細なことでも楽しんで真摯に取り組みさえすれば、それが自然と形となって現れると思います。面倒くさいからと手を抜いていいはずもなく、賞を狙って文章を考えるのでもなく、初対面の人たちだからと遠慮するわけでもなく、とにかく、その場その場を、自分にとっての貴重な経験の場となる、というように考えると、自ずと楽しめるはずです。私は、何をするにも、楽しんだ人が一番だと思っています。一位をとっても苦しい思いをしていたのなら全く意味はありません。楽しんでこその、一番です。
賞を頂いただけの私がこれ以上偉そうなことは何も言えませんが、楽しんだからこそもらえた賞だったと思います。みなさんも、今後このような機会がある際は、ぜひ全力で楽しんでみてはいかがでしょうか。
平成28年10月24日
北海道大学 工学院
平井 翔大
最後に北海道大学名誉教授でいらっしゃいます嘉数侑昇理事より皆様にお礼を申し上げ、会は楽しくおひらきとなりました。
編集後記
人前でなにか喋る機会というのは、学生のうちは意外と少なく、いざ発表というときに慣れていないせいで頭が真っ白になってしまったり、声が小さくなってしまったりする学生が多いと思います(私のように)。そのため、スピーチコンテストは、場数を踏むという意味でとても良いイベントでございました。
また、ビジネスコンテストに関しては、就活でのグループディスカッションにつながるものがあります。これから就活を控えている奨学生も多く、その中で、チームで話し合いアウトプットを出し、先生方からその場でフィードバックをいただいたことは、私達が就活を行う上での自信につながると感じます。
奨学金をいただきながら、このような貴重な経験をさせていただけることは、貴財団の奨学生であることの喜びを再認識させられます。
今後も奨学生としての誇りを胸に日々の活動に尽力していきたいと思います。
北海道大学理学部地球惑星科学科4年 平亨