事務局からのお知らせ

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平成23年度 公益財団法人 山口正栄記念奨学財団授与式

平成23年6月25日土曜日 さわやかな初夏の風を感じさせるその日、新しい奨学生を迎えることとなりました。今年度の奨学生は修士1年生11名、学部3年生2名合計13名です。

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まず最初に当財団の設立者山口正雄理事長より財団の主旨とお祝いの言葉が述べられ、一人一人に採用証書と奨学金が贈られました。

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それにこたえて奨学生を代表して北海道大学大学院修士1年山内翔君よりお礼の言葉がありました。

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続いて平成16年度採用奨学生北海道大学大学院卒業OBでいらっしゃいます櫻井努様よりお祝いの言葉をいただきました。「社会に出てもっと勉強しなければならないことを痛感していること、学生の自由になる時間を活用して、無駄かな?と思うことがあっても、たくさんの興味をもって勉強するように」という励ましの言葉がありました。)

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続いて、当財団選考委員、北海道大学名誉教授、そして沖縄県政策参与としてご活躍の嘉数侑昇先生より「98歳伝説の灘校教師 奇跡の授業 今話題の橋本先生のお話し、そして、山口正栄先生のお話がありました。橋本武先生は 銀の匙という1冊の文庫本を教材に3年間学ぶという国語の授業をされていました。なんでも容易に答えが見いだせてしまう情報化された勉強方法では生まれない国語力を高めるその授業は公立のすべり止め校を東大合格日本一に導いたことでは有名です。わずか3年間で生徒の学ぶ力を育むその影響力と同じものを山口正栄先生もお持ちになっていた。しかも山口先生の場合はたったの3,4カ月で。その教育を受けた人々はみな生き方そのものに影響を受け、優秀な人材として育ち、立派な功績を残す人たちとなっている。(当財団記念誌伝説の1年D組より)みんなもそんな、人に影響を与えられるような人間になっていただきたい。そしてそういう学生を自分たちは親のように支えていきたい」と力強くも励みのあるお話をしてくださいました。

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余談ですが・・・橋本先生の言葉に「暗記で得た知識は受験が終わればその役目を終えますが、興味、好奇心から得たものは一生の財産になります」という一節があります。私はこの言葉にハッとさせられました。インターネットでなんでも調べられる今日、辞書をめくったり、人に聞いてみたり、まず自分で徹底的に考えているだろうか???事の真髄に近づこうとする力!はたして自分はどうだろう???考えさせられます。国語力のあるなしで、勉強の理解度も異なってきます。深く踏み込んで・・・皆さんも国語力!自分はどのくらいもっているだろうか?ちょっと考えてみませんか。

そして会食がスタートです。
やっと緊張がほぐれてきた奨学生たち。おいしいお弁当にしばし歓談です。そしてせっかくなので記念撮影も!

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この日は現奨学生の鈴木さん、植松君が事務局のお手伝いに来てくださいました。

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せっかくなので、新奨学生たちにも一言づついただきました。震災のこと、自分に何ができるか考えたこと、それを研究のテーマとどう結び付けていくか、なんといっても健康一番!、同期の奨学生というみんなとのネットワークをこれから作っていきたい!等、和やかに進み、〆は公立はこだて未来大学大学院准教授、そして当財団のOBでもいらっしゃいます奥野拓先生よりお祝いの言葉をいただきました。「今はパソコンで検索すればそれなりの情報をただで手にすることができるので、便利ではあるけれどやはりそうした情報はとても薄っぺらいものであること、もっと大事な情報、知るべき事柄はちゃんと学術書を買って英語を調べながら読むからこそ力になる。そのために奨学金を使ってほしい」という経験に基づいたお話をしていただきました。
こうして授与式はおひらきとなりました。

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前例左より 奥野拓(はこだて未来大学准教授) 山口正雄(理事長)嘉数侑昇(北海道大学名誉教授)櫻井努(北海道大学OB)
2列目 野村陽輔 田口望美 大島孝子 山内翔 佐藤佑生 丹羽孔明
3列目 金沢恭祐 福原隆宏 江戸太樹 桑野孝光 阿部裕介 梅村裕太 勝田琢郎

当財団の奨学金はすべて皆様の善意の寄付で成り立っています。経済的にはもとより、近況報告や交流会などを通して皆さんを全面的にサポートしていきますので、これから2年間しっかり勉学に励み、有意義な時間を送っていただきたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。

事務局 神家満由紀

更新: 2011/7/1 金曜日 15:19:38