平成22年度 公益財団法人山口正栄記念奨学財団 修了式
雪が多かった北海道も少し暖かくになり始めた2月26日土曜日、平成22年度の奨学生修了式が札幌パークホテルにて執り行われました。
今年は大学院生10名、大学生2名、専門学校生1名の13名が修了されました。公立はこだて未来大学大学院の荒木直央さんは最後の国際学会のため、1月に修了書が渡されましたので、修了式の出席者は12名です。
(山口正雄理事長の代理として、協賛いただいています株式会社ジャパンテクニカルソフトウェア中村昌毅様より修了書が授与されました。)
まず谷津秀久専務理事より皆様へお祝いのメッセージがありました。これからの新しい出発に向けて、社会に出るということはプロフェッショナルになるということであり、周りの人との良いコミュニケーションを持つこと、また社会に出ることが最終地点ではなくこれからも夢を持つこと、そして当財団の奨学金は返還義務はないものではありますが、皆が北海道を出ていくことになっても、北海道のことを忘れず、後に北海道の発展のために貢献することによって、返済をしてほしいという励ましの言葉がのべられました。
そして一人一人に修了書とお花が渡されました。
奨学生代表挨拶は公立はこだて未来大学の福島健太君です。
修士課程の間勉強に専念できたのは、奨学金の援助が大きかったことを話してくれました。福島君は東京の企業に就職されますが、函館に育った彼は後に北海道で起業して人々の暮らしに直接関係したITサービスに着手したいと話してくれました。
次にお祝いの言葉を述べてくださったのは北海道大学名誉教授、当財団の選考委員でいらっしゃいます嘉数侑昇先生です。
先生は最近お出かけになられたブラジルのIAT大学が造った航空会社エンブレアムを訪問されたお話をしてくださいました。(エンブレムは世界でも名高いの航空会社で日本への輸入も数百機確定しているようです。)その大学を作られたオジーリエ先生は現在83歳、それでも今なお勉学にいそしみ寝る間を惜しむように研究に励んでいらっしゃるそうです。社会に出ることが最終地点ではなく、さらに勉強を続けて北海道の発展に寄与できるようにとエールを送ってくださいました。
修了式後は懇親会。
今期卒業の奨学生たちは交流会や近況報告を通して、また学会などで顔を合わせることも多かったようで、とても和やかに会話がなされていました。修了生の中には北海道大学の武田君と辻君が博士課程に、学部生は室蘭工業大学の板谷君が修士課程に進学されます。懇親会中ごろには、修了生一人ひとりから今後の目標などが話されました。
また室蘭工業大学名誉教授、久保洋先生、北海道大学名誉教授関口先生からも励ましの言葉をいただき、和やかにお開きとなりました。
今春には、札幌、東京、新潟、名古屋・・・それぞれ新天地での生活が始まりますが、山口正栄記念奨学財団のOBOGとしてこれからも皆さんのご活躍を心から願っています。そして今後もこの出会いを大切にしていきたいと思います。
皆さん本当におめでとうございました!