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国際学会 参加報告

 

北海道大学大学院情報科学研究科 情報理工学専攻 黒澤 紘生
北海道大学大学院 情報科学研究科 修士2年の黒澤です.
以下の国際学会に参加しましたので, ご報告いたします.

参加学会
20th International Conference on Human-Computer Interaction with Mobile Devices and Services (MobileHCI 2018)

開催
September 3rd - 6th, Barcelona, Spain.

国際学会の詳細
MobileHCIは, GoogleやMicrosoft等がスポンサーとなっている国際学会である. 主な研究トピックはHCI(Human-Computer Interaction)に関するものであり, 特にモバイル端末とサービス間における人間とコンピュータの相互作用についての会議となっている. 論文の投稿には査読が行われ, 採択率は約25%前後であり, 2018年は23.4%と比較的低い年となった. HCIの分野ではモバイル系のトップカンファレンスと呼ばれている.

発表タイトルと概要
タイトル : MyoTilt: A Target Selection Method for Smartwatches using the Tilting Operation and Electromyography
概要 : 画面の小さなスマートウォッチのようなデバイスでは, 指がディスプレイを隠してしまうOcclusion Problemや, 指に対して画面が小さすぎるため細かい操作が困難となってしまうFat Finger Problemと呼ばれる問題の影響を顕著に受ける. これに対し, 先行研究では端末を傾けて操作を行うチルト操作と呼ばれる手法が提案されてきたが, 視認性の低下や身体的な困難性があり可用性の点で問題が残っている. そこで本研究では, チルト操作の利用に加え, その操作量の決定に筋電情報を用いる手法を提案した. これにより, カーソル等を大きく動かす際に必要な傾け動作が非常に小さくなる. ユーザスタディを行なった結果, 3mmのターゲットに対してタッチ操作では40%程度であった操作精度を提案手法では93.89%以上と有意に改善していることがわかった. また, 実験参加者から「従来手法と比較して疲れない」という意見を得ることができ, 煩わしさの軽減という点においてもユーザビリティを向上させることができた.

アピール点
MobileHCI 2018への参加にあたって, 私はFull Paper(11ページ)を投稿しました. 投稿論文の数は多くQuick Rejectも行われる中, 私の論文はConditionally Acceptedを受け, Rebuttalを経て採択が決定されました. 2018年の採択率は23.4%であり, それなりの難易度を誇る国際学会に参加できたという点に価値があると考えております. 研究内容に関しては, 多少時間がかかっても操作ミスを減らしたいという要求に対してそれを実現している先行研究は少なく, 私の提案手法は有用性が高く評価されました.
その他, 本研究内容をもとに, 参加者700名程度の国内最大規模のHCIに関する国内学会”インタラクション2018”にてデモ発表を行い, 上位10%の優秀な発表であるプレミアム発表に選ばれました. 加えて, 情報処理学会論文誌の特集論文に本研究の内容が採録決定いたしました. 以上の内容も含め, JTS賞への応募を希望します.

研究内容の詳細に関して以下のリンクを用意しましたので, 併せてご覧ください.

参考
本研究のプロジェクトページ : https://hci-lab.jp/research/kurosawa-myotilt/
MobileHCI 2018 ホームページ : https://mobilehci.acm.org/2018/
採録論文 : https://dl.acm.org/citation.cfm?id=3229457


北海道大学大学院 生命科学院 村川 航平
・参加学会
Japan Korea Joint Symposium (7月23日~7月27日)
・開催地
北海道、日本
・テーマ
Developing Tough Polyelectrolyte Complex Gels with Porous Structures for Underwater Adhesion
・アピール点
私はフランスでの共同研究後、帰国して上記の国際学会に参加した。共同研究にて蓄積した学問的知識および英語力を持って、学会では、自身の研究内容を英語で発表するだけでなく、自ら外国人の先生に「発表を聞きませんか」と声をかけて、ディスカッションを行った。その結果、自身の研究の糧となっただけでなく、外国の研究者にも刺激を与えることができたと考える。国籍を問わず、積極的に相手に刺激を与えた自身の国際学会における発表は、財団の目的にも記載されている「国家および社会に有為な人材」によるものとして、今回、JTS賞への応募を希望するに至った。


北海道大学大学院 生命科学院 村川 航平
・参加学会
The 6th International Life-Science Symposium (11月19日)
・開催地
北海道、日本
・テーマ
Developing Tough Porous Hydrogels by Polyelectrolyte Complexation for Underwater Adhesion
・アピール点
私はフランスでの共同研究後、帰国して上記の国際学会に参加した。共同研究にて蓄積した学問的知識および英語力を持って、学会では、自身の研究内容を英語で発表するだけでなく、自ら外国人の先生に「発表を聞きませんか」と声をかけて、ディスカッションを行った。その結果、自身の研究の糧となっただけでなく、外国の研究者にも刺激を与えることができたと考える。国籍を問わず、積極的に相手に刺激を与えた自身の国際学会における発表は、財団の目的にも記載されている「国家および社会に有為な人材」によるものとして、今回、JTS賞への応募を希望するに至った。


北海道大学大学院 情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻 植村 圭佑
参加学会
International Workshop on Nitride Semiconductors (IWN2018)

開催地
金沢市、日本

テーマ
Effect of Photo-electrochemical Etching and Post-metallization Annealing on Gate-controllability of AlGaN/GaN High Electron Mobility Transistors.
光電気化学エッチング及び電極形成後アニールがAlGaN/GaN高電子移動度トランジスタのゲート制御性に与える影響

受賞等
Student Award 受賞

アピール点
International Workshop on Nitride Semiconductors (以下IWN2018)は、窒化物半導体の結晶成長・評価/理論・光デバイス・電子デバイスに関する大会内容となっており、窒化物半導体材料においては窒化物半導体国際会議(ICNS)に並ぶ世界的な国際学会であり、毎年1000名程度の参加者を得る。(大会詳細についてはURL[http://www.iwn2018.jp/IWN2018-Statistics.pdf]を参照のこと。)この学会において、私は窒化物半導体を用いた電子デバイスに関する口頭発表を行いStudent Awardを受賞した。(証拠はURL[http://www.iwn2018.jp/IWN2018_StudentAwardWinners.pdf] 右カラム中段付近“Keisuke Uemura”)ここでこの賞は、世界各国からノミネートされた約380件の発表のうち上位5%に与えられたものである。したがって、私の国際学会における発表が客観的に評価・奨励された事実を以て、JTS賞への応募を希望する。